手のひらサイズの小さな盆栽は、水涸れに注意が必要。
鉢の中の空気と水を入れ替えるような気持ちで、底穴から水が抜けるぐらいまでたっぷりが基本。霧吹きは表面が濡れてたっぷりあげたつもりでも、根っこまで水が届いておらず枯れてしまう原因になります。育てる場所にもよりますが、水やりは目安としては毎日1回、夏場は朝夕2回、冬場は1〜2日に1回です。
萎れかけているような緊急の時は、水を張ったバケツに土の部分をそっと沈めて、空気がブクブクと出終わるまでしっかり水を浸透させます。


特に夏場、旅行などで数日家を空ける時、土の少ない小さな鉢はカラカラになってしまいそうで心配。そういう時は、乾燥しない日陰に移動して、湿らせた水苔やタオルなどの上に鉢を置いておくと大丈夫です。もう少し長く家を空ける時は、薄く水を張ったトレイなどに鉢ごと置いて下から水を吸わせてあげるとよいです。


養分の循環する大地で育つ植物に肥料は必要ありませんが、鉢の中で育てる盆栽は肥料も適宜必要です。しかし、肥料に依存せず太陽の光で自らしっかり栄養をつくれるようあまり過保護にせず育てることが基本です。花が終わった後と秋に、お疲れさまの意味を込めて肥料をあげます。油かすなどの有機性の肥料や、バイオゴールドという盆栽用の固形肥料がオススメです。


植物の大きさは基本的に根の範囲で決まります。盆栽の場合、根は鉢によって範囲が決まっているので、鉢に応じた大きさに育ちます。とはいえど、小さな鉢では夏になると枝がアンバランスに伸びて、放置しておくと不格好になってしまいます。伸びすぎた枝先を剪定すると、その枝はそれ以上伸びずに切ったところの下から枝分かれしてゆきます。このようにして、自然形を小さく再現したような細かく枝分かれした幹の太い盆栽に育てていきます。


基本的に盆栽は屋外で育てます。盆栽にとっての光合成は、人にとってのご飯と同じ。屋外の風と光が生きるために必須です。お部屋に飾る時は、飾る盆栽をローテーションして室内に置きっぱなしにしないようにしましょう。ある程度は環境に適応していくので、あまり場所を変え過ぎるとかえってストレスになりますが、夏場のきつい西日は避けた方がベター。冬場も凍結するような場所でなければ、基本的には屋外のままで大丈夫です。